香りのオルガン

COLUMN

音楽でいうところの【音階】のように、香りにも【香階】というものがあって、150年ほど前に化学者であり調香師でもあったイギリスのピエスによって考案されました。


音にも高い低いがあるように、香りにも軽い重いがあって、それを鍵盤のように並べたものを【香りのオルガン】と言います。


この写真は、いつか私がオーダーでつくりたいと思っている、自分専用の香りのオルガン✨(画像お借りしています。


アロマをブレンドするときに、その軽い重いのバランスを、【黄金比率】もしくは【ものすご~く外して】ブレンドするので、本当に音楽と同じです。


2年程前にレノアのCMにもなっていたのだけれど(こちらの画像はTASKO inc.様よりお借りしました)、その香りのオルガンを形にしたイベントが開催されていたので最終日に駆け込んで参りました🎶


この動画を見て頂くとわかると思うけれど、音と同時に瓶が動いて後ろから空気が吹き出し、瓶から香りが漂います。そしてその空気によって瓶が「ぼーっ」と鳴って音楽が奏でられる。


もちろん、瓶の香料の分量は音階に合った分が入れられていて…。
素敵💕


曲によって空間の香りが変わる✨
これは自動演奏だけれども、多分毎回空調や気温や湿度の関係で香りが微妙に違うはず🎶刹那的で素敵💕💕💕

作られたの方のインタビューを読んだら、これがまた興味深く。。。
「音楽は「ここがサビ」って同時にわかるけれども、香りは呼吸で入って来るから、人によってはサビが一呼吸遅れることもある」って。。。
確かに!


今回、企画する人、デザインする人、そして実際に創る人、他にもそれこそ沢山の人が関わり、時間もかかったと思います。
今までは2枚目の写真のように【静】で認識されていたものを、【動】のものとして表現。このような香階という【概念】を形として表現するのって、本当に凄いなぁと思いました。

香りと音楽のコラボレーションを楽しませて頂きました。

(おまけ)
今では大変稀少で入手できない動物性の香りが入っているのも、当時は入手できていたのだなぁと思いを馳せたりできて興味深かったです✨(ビーバー、麝香鹿、麝香猫の香囊、マッコウクジラの結石)


(おまけのおまけ)
動画で最後に「あっ」って入っているのは、ボレロの高音部分が来る!と思って、高音部分で構えていたのに、低音に行って音楽が終わっちゃったからです(笑)。



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